#01 導入“会計は面白い”

決算書入門

今回から始まりました“決算書入門”。
会計に対する話題を少しでも身近に感じていただけることを目的としています。

皆さんは“会計”と聞いてどんな印象を持たれているでしょうか。
私が営業部門にいた時は、“ケイツネ”とか“損益計算書”の会計単語を聞くとドキドキしていました。
しかし社会人として、決算書くらい読めないと!と思い会計の本を購入しましたが、
なかなか興味が持てず、読まない状態でずっと埃が被った状態でした。

■決算書を“つくる”と“よむ”は違う
その埃被った本になぜ興味が持てなかったかと思い、先日押入れから取り出してみたのですが、
その本は決算書を作成するには避けて通れない簿記に重点を置いた内容でした。
当時の私は簿記に関する知識は0だった為、その本に興味を持てず読むのをやめてしまったと思われます。

“決算書を理解するにはまずは簿記から!”と思っている方が多く、
簿記は決算書をつくる上では必ず必要になってくるものですが、
パソコンのようにつくり方は知らなくても使いかた(よみ方)が分かれば十分だと思います。

決算書をつくることは経理部門に任せていただいて、是非割り切って“よむ”ことから始めていただければと思います。

■会計と英語の比較
また、以前の私がそうだったように、会計が英語と比べてハードルが高い理由を英語教育と比較してみました。

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上図のように英語は必ず触れたり、必要と感じるときがほぼ全員なのでハードルが低いですが、
会計はとっかかりが分からなかったり、必要に迫られないと勉強しようとしないので、
一生会計を理解しなくて過ごす方もいます。

英語と会計は似ているところが多く、
例えば英語で“K-SURF is an excellent company.”という文章の意味が“K-SURF株式会社は優良企業だ”と理解できるのは、
英単語(an excellent companyは優良企業という意味)と英文法(主語の次は動詞で、次は目的語)を知っているからです。
これを会計の世界に置き換えると英単語=会計用語、英文法=会計基準となります。

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ある英会話講師から聞きましたが、中学校までに習う英単語・英文法で日常会話の8割はカバーできるそうです。
公認会計士や税理士のように会計のプロになるのは大変ですが、
基本的なポイント(中学校レベルの英単語・英文法)を抑えれば、決算書は充分に読めると思います。


■会計が分かるメリット

・自社の収益、財務の弱みを把握して改善できるようになる
・競合先・取引先の状況を把握して対策をうてる
・データで説明する癖がつき、説得力が増す
・経済ニュースが面白くなる

このように例をあげればキリがないですが、会計を少し勉強するだけで、ものの見方がかなり変わってきます。

Point 会計が分かると世界が広がる

いやー、決算書って面白いですね。エンジョイ決算書!

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