【V字】JAL

決算書サーフィン

今回からは他社のV字回復時の例を取り上げて、
そのとき決算書がどのように変化していったかをみていきたいと思います。

初回は戦後最大の破綻といわれたJALのビフォーアフターをみていきます。

■JALのビフォーアフター

jal1002

国内線・国際線共に削減した結果、売上高は減少していますが、
営業利益率が赤字の状態から17%へと、飛躍的に数字が良くなっています。

■JALのV字セサク

①路線便数の整理
国内線を131→119(▲12)、国際線を93→79(▲14)と大幅に便数を減らし、
路線の選択と集中をしたようです。

②人員削減
47,170人→31,190人(▲約16,000人)の大幅な人員削減を行っています。

③意識改革
稲盛氏により「JALフィロソフィー」が策定され、JALに共通の価値観が生まれると同時に、
全社員の意識改革が進みました。
また、「アメーバ経営」の導入により、社員一人ひとりに経営者意識が芽生え、
いかに自部門の売上を伸ばし、経費を削減できるかを全社員が主体的に考えるようになったようです。

■JALのイマ・ミライ

jal1002-2
営業収益は減少していますが、営業利益は増加傾向です。
コスト削減の文化が完全に定着しているようです。

 Point  JALは驚異的な勢いで利益体質になった

いやー、決算書って面白いですね。エンジョイ決算書!

https://www.jal.com/ja/investor/library/information/pdf/h24_4q.pdf

http://navigator.eir-parts.net/EIRNavi/DocumentNavigator/ENavigatorBody.aspx?cat=tdnet&&sid=705118&&code=9205&&ln=ja&&disp=simple

https://www.jal.com/ja/investor/library/results_briefing/pdf/fy2015q4_0428ja.pdf

 

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